児童養護施設山形学園さんは、園長を中心として、
8年前から子ども達に“性”を伝える取り組みを継続されています。
私も誕生学アドバイザーとして初期から関わらせて頂き、子ども達の変化を目の当たりにしてきました。
これを教えれば良い。
こう関わっておけば良い。
これをしておけば大丈夫。
“性”を伝えるための、
そんな特効薬のようなものは、どこにもありません。
ただ、
「どう伝えていけば良いのだろう」と大人が真剣に考えていくこと。
【自分は“性”をどう捉えているのか?】
“性”に向き合うことは、自分自身の中にある価値観に向き合うこと。
そして、
価値観は、時代や情報や状況に応じて“変化”するもの。
変化し続ける自分の中の価値観を認め、
それを言葉を通して、表現していく。
子どもからの投げかけにどんな風に答えていくのか?
今回の研修では、
「自分の答えを真剣に考える時間」を施設の職員の皆さまと共に過ごしてきました。
「赤ちゃんって、どうしたらできるの?」
「生理って何?ナプキンって何?」
「セックスって何?」
男の子からこんな質問をされたら、どんな風に答えますか?
恥ずかしい・・
どう答えよう・・
なんて言えばいいんだ・・
一瞬過ぎる不安や戸惑いは、
その表情と態度をもって、子どもたちは同じ気持ちを味わいます。
恥ずかしいことなの?
答えに迷うことなの?
どう受け止めれば良いの?
自分なら質問にどう答えるのかを考えて頂き、
グループワークでその答えを共有しながら、発表をして頂くことで、
同じ質問でも、様々な答えがあり、伝え方のバリエーションを学ぶことが出来ました。
「曖昧な態度をとっていたことに対して、毅然とした態度がとれるようになりました。」
「答えはないことだけれども、わからないままではなく、
考えながら子どもたちと向き合えるようになりました。」
「改めて性教育をするというよりも、
生活の中で伝えていける、と見方が変わりました」
研修を受けてくださった職員の皆さまからは、
戸惑いや不安が消え、ご自分の中にある答えと“性”への向き合い方を見せて頂き、
改めて、“性”を「伝え続け、考え続ける」ことの意義を確認させて頂きました。
お忙しい中、研修に参加してくださった職員の皆さま。
研修を企画してくださった園長先生、担当の先生方、本当にありがとうございました!
これからも子ども達と共に、
“性”と”生”に向き合っていきましょうね。
これからもどうぞ宜しくお願い致します!
◆男の子を子育て中のお母さんへ
「母のための男の子カラダ教室」をさせて頂いております。
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